学生優秀発表賞
以下の3名の方々の発表に対し,学生優秀発表賞が与えられました.
- 谷川 眞一 (京都大学)「木詰込み定理による構造物剛性の特徴づけ」
- 加藤 耕太(京都大学)「動画ストリーミング配信のための無線環境におけるブロックロス連続性の評価」
- 北野 琢麻(豊橋技術科学大学)「省電力のための待機中の電力管理」
タイムテーブル (10月6日更新)
1日目 | 2日目 | 3日目 | |||
---|---|---|---|---|---|
-13:45 | 受付 | 9:00-10:30 | 一般講演 3 | 9:00-10:00 | 一般講演 7 |
13:45-14:00 | 開会 | 10:50-11:50 | チュートリアル 2 | 10:20-11:50 | 一般講演 8 |
14:00-15:30 | 一般講演 1 | 12:00-13:30 | 昼食 | 11:50-12:50 | 昼食 |
15:45-16:45 | 一般講演 2 | 13:30-15:00 | 一般講演 4 | 12:50-13:10 | 表彰式/閉会 |
17:00-18:00 | チュートリアル 1 | 15:30-16:30 | 一般講演 5 | ||
18:00-20:30 | 夕食,風呂 | 16:50-17:50 | 一般講演 6 | ||
20:30-22:00 | ポスターセッション | 18:00-20:30 | 夕食,風呂 |
プログラム (10月6日更新)
1日目
13:45-14:00 開会
14:00-15:30 一般講演 1
谷川 眞一:木詰込み定理による構造物剛性の特徴づけ
田中 勇真:頂点容量制約付き有向全域木パッキング問題に対する線形緩和に基づく近似解法
神山 直之:木における一般化辺支配集合問題
15:45-16:45 一般講演 2
七尾 翔:P2P動画配信サービスにおける待時型バッファ同期機構の性能解析
加藤 耕太:動画ストリーミング配信のための無線環境におけるブロックロス連続性の評価
17:00-18:00 チュートリアル 1
宮本 裕一郎 :最短路検索概観 (概要)
18:00-20:30 夕食、風呂
20:30-22:00 ポスターセッション
好本 大児:充填問題に対する二分木表現に基づく大域的探索法
杉浦 悠太:一定支配距離を持つ木被覆問題に関する研究
北野 琢麻:省電力のための待機中の電力管理
小林 和博:中期船舶スケジューリングに対する近似動的計画法
黄 嘉平:Development of Computational Algorithms for Pricing European Options under Influence of Macro-economic Conditions
吉井 淳:Enhancement of e-Commerce via Mobile Access to the Internet
2日目
9:00-10:30 一般講演 3
山中 翔太:絶対値計画問題に対する主双対法と逐次線形化アルゴリズム
伊藤 好彦:線形二次錐計画問題に対する半無限計画変換を用いた単体法的アプローチ
藤原 稔久:作業短縮費用に基づく動的プロジェクトスケジューリングに関する基礎研究
10:50-11:50 チュートリアル 2
岡本 吉央 氏:アルゴリズムに対する10の誤解―ソーティングを巡って (概要)
12:00-15:00 昼食
13:30-15:00 一般講演 4
木村 達明:GI/G/1型マルコフ連鎖における定常裾確率ベクトルの漸近解析
小林 正弘:2重M/G/1型マルコフ連鎖で表現できる待ち行列モデルについて
佐久間 大:並列待ち行列モデルにおける性能評価および最適制御
15:30-16:30 一般講演 5
安井 雄一郎:最適化ソフトウェアに対する高速実装方法
瀬島 賢治:移動時間が流量に依存する最大連続動的流問題
16:50-17:50 一般講演 6
吉田 雅基:カーネル技法を用いた資産配分関数の構築
吉良 知文:マルコフ決定過程における成長確率最大化について
18:00-20:30 夕食、風呂
3日目
9:00-10:00 一般講演 7
矢実 貴志:ネットワーク・コーディングを適用した3ノード直列無線ネットワークのスループット解析
吉原 千尋:拡張型DAR(1)を入力とする待ち行列モデルの解析
10:20-11:50 一般講演 8
岩永 二郎:論理学的,代数学的な概念を基礎に展開した数理計画法の可能性
藤原 洋志:無限状態スキーレンタル問題
永野 清仁:劣モジュラカットとその応用
11:50-12:50 昼食
12:50-13:10 表彰式/閉会
チュートリアル講演 概要
- 宮本裕一郎氏(上智大学)
「最短路検索概観」
概要: 最短路問題はもっとも基本的な組合せ最適化問題の一つであり,今なおさまざまなアルゴリズムが提案されているが,実用の観点からはこれ以上の改善が望めないように思える. しかし,問題が与えられてから解くのではなく,最短路を(データベースなどから)検索するという観点から見直すと,様々なデータ構造とアルゴリズムの工夫が考えられる. 本講演では,代表的な工夫であると思われるA*+Landmark,Bit Vector,Highway Hierarchy,Transit Node Routingなどの手法を主に紹介する. - 岡本吉央氏(東京工業大学)
「アルゴリズムに対する10の誤解―ソーティングを巡って」
概要: 「アルゴリズム」というものは厄介で,その性質について勝手な思 い違いをしてしまうことが多い.特に「定理」として証明されたよ うに見えるものの実体が何であるのかを理解することは難しく,定 理を証明している本人さえ何を証明しているか理解していないので は,と疑いたくなる事例が多く存在するように思える.本講演では ソーティングを例にとって,特に大学生に対して教えられる内容か らどのような誤解が生まれやすいか (または生まれているか) を観 察し,その解決も与える.これはアルゴリズムを学び始めた方 (例 えば大学2年生程度) 向けではなく,それに対してある程度経験を 積んだ方 (例えば大学4年生程度以上) に向けた話である.