2003.03.17,05.22, 2005.03.12
「3.5' HDDはい〜るKIT DUAL」は,Novac社発売しているデュアルインターフェース(IEEE1394/USB 2.0)対応ハードディスクケースです.このたび,システムバックアップメディアとして一つ購入することにしました.当初 Linux で使えないことを覚悟しましたが,Redhat Linux 8.0で簡単に使えました(あたりまえ?!)ので,報告致します.
動作環境 | スペック | ノート |
自作機 | CPU=Athlon XP 2200+,MB=Gigabyte GA-7VAXP, RAM=512MB | インタフェースとして USB 2.0 と IEEE1394 が両方使える. |
OS | Redhat Linux 8.0,9.0 (FTP版) | 両方も自動認識 (システム稼働中のホットスワップは,要モジュラー再ロード) |
HDD | Maxtor MX6Y080P0(7200rpm,80GB,8MBキャッシュ) | かなりの熱が出るが,確かに静かです. |
HDD | Samsung SV1204H(5400rpm, 120GB, 2MBキャッシュ) | Maxtorのやつより熱が少く,さらに静かです. |
ついでにベンチマークを取ってみました. 内蔵ハードディスクよりやや遅いようですが, 十分使えそうです.これは予想(使えない)に反してちょっと驚きましたが, Linux の開発者達に敬意を申し上げるべきところですね.
ベンチマークの結果は以下の通りです.
MX6Y080P0(Redhat Linux 8.0) | 結果 | ノート |
hdparm -Tt /dev/sda1 | buffer-cache reads: 313MB/s,buffered disk reads: 24MB/s | インターフェース:USB 2.0 |
hdparm -Tt /dev/sda1 | buffer-cache reads: 290MB/s,buffered disk reads: 30MB/s | インターフェース:IEEE1394 |
hdbench clone 0.14.1 | READ: 24MB/s, WRITE 24MB/s | ファイルシステム:JFS,インターフェース:USB 2.0 |
hdbench clone 0.14.1 | READ: 30MB/s, WRITE 18MB/s | ファイルシステム:JFS,インターフェース:IEEE1394 |
SV1204H(Redhat Linux 8.0) | 結果 | ノート |
hdparm -Tt /dev/sdb | buffer-cache reads: 312MB/s,buffered disk reads: 20MB/s | インターフェース:USB 2.0 |
hdparm -Tt /dev/sdb | buffer-cache reads: 302MB/s,buffered disk reads: 20MB/s | インターフェース:IEEE1394 |
hdbench clone 0.14.1(まだ) | READ, WRITE | ファイルシステム,インターフェース:USB 2.0 |
hdbench clone 0.14.1(まだ) | READ, WRITE | ファイルシステム,インターフェース:IEEE1394 |
ベンチの結果から分かるように,いずれにしても 20MB/s 程度のパフォーマンスを持っています. バックアップメディアとして十分でしょう.
USB 2.0 接続の場合は,時々システムがハングアップしてしまいます. ドライバーの完成度の問題だと思います.
IEEE1394 接続の場合においては, いまのところはハングアップ現象が起こっていません.
2005-03-12:追記.長時間稼動にはちょっと厳しいかもしれません.かなりの熱が出ます.この間ハードディスクが壊れてしまいました...