平成 20 年度第 5 回 若手によるOR横断研究(KSMAP)


日  時:12 月 6 日(土)
場  所:京都大学工学部 8 号館 3 階共同 5 講義室

テーマと講師:
(1)「非斉時無限サーバ待ち行列モデルによるP2P実時間サービス網の性能解析」
倉谷 和彦*,増山 博之,笠原 正治,高橋 豊 (京都大学)

[概要]
Skypeでは,ユーザから選ばれたスーパーノードによってユーザ情報の管理・
呼設定・トラヒック中継などの処理が分散的に行われている.本発表ではこの
機構に着目し,P2P実時間通信網の負荷分散性能を解析的に検証した.具体的
には,一般ユーザの参加を非斉時ポアソン過程でモデル化し,ユーザノード数
をM(t)/M/∞待ち行列モデルで近似することによって時間依存の状態確率を計
算した.

(2)「実務におけるOR応用事例の紹介」
中尾 芳隆 (キヤノンITソリューションズ(株))

[概要]
キヤノンITソリューションズ数理技術部では,これまで最適化手法やデータ分
析手法を駆使し,主に生産・物流分野において改善,コスト削減の支援を行っ
てきた.本発表では輸配送計画分野を中心に最適化手法の応用事例が紹介され
た.特に,貪欲法・局所探索法・数理計画法という基本手法が実際に現場で活
用され,効果を生みだしていくためのポイントについて説明された.

34名の方々に御参加いただきました.御礼申し上げます.
檀 寛成(Hiroshige Dan)
最終更新日:2008年12月9日