平成18年度第3回 若手OR研究者の会(KSMAP)


日時:2006年 6月17日(土) 15:00〜17:30
場所:京都大学 本部構内 工学部総合校舎 総合213講義室
  
講演題目と講演者:
・ 關 雄至 (京都大学 大学院情報学研究科)
  「偏相関行列が疎な構造を持つ資産配分問題について」講演要旨

・ 岩田 具治 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
  「確率モデルに基づくクラス構造可視化法」講演要旨

講演要旨:

「偏相関行列が疎な構造を持つ資産配分問題について」
關 雄至 (京都大学 大学院情報学研究科)

本発表では資産配分問題として平均・分散モデルを考える.
一般に共分散行列は密な行列となるため,大規模な問題を解くには
莫大なコストがかかる.条件付き独立な資産ペアが多い場合に
偏相関行列が疎になる性質から,正定値行列補完を用いて推定した
新たな共分散行列を利用することでその問題を解決する手法を提案する.


「確率モデルに基づくクラス構造可視化法」
岩田 具治 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)

データをクラス構造とともに可視化する手法を紹介する.
可視化は直感的にデータの全体構造を理解することを可能にする,
情報過多の時代において重要な技術である.本手法は大規模データでも
高速に可視化でき,また背景知識を確率モデルの形で可視化に反映させることができる.
Webページ群を可視化し有効性を確認する.


17名の方々に御参加いただきました.御礼申し上げます.
増山博之(Hiroyuki Masuyama)
最終更新作成日時:2006年6月19日