日時:7月26日(月) 15:00〜17:30 場所:京都大学 本部構内 工学部総合校舎 総合213講義室 講演題目と講演者: ・ 間々田 聡子(大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 博士課程2年) 「木構造動的ネットワークにおける複数の施設への避難誘導問題」講演要旨 ・ 大竹 清敬(ATR音声言語コミュニケーション研究所 自然言語処理研究室) 「2つの類似度を用いたカタカナ異表記特定法」講演要旨
木構造動的ネットワークにおける複数の施設への避難誘導問題
間々田 聡子(大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 博士課程2年)
動的ネットワークは,各枝が容量と移動時間をもつ有向 グラフによって定義される. 本研究では,与えられた供給量を 与えられた出口集合へ最速に送り出すフローを求める問題を考える. ただし,各点を経由するフローは,その点に接続する同一の枝を 通ると仮定する.このとき,我々はk個の施設への避難誘導問題が O(kn^2 log^2 n)時間 で解けることを示す(ただし,nは点数). (牧野,藤重との共同研究)
2つの類似度を用いたカタカナ異表記特定法
大竹 清敬(ATR音声言語コミュニケーション研究所 自然言語処理研究室)
日本語では、外来語、外国の固有名、動植物の名、 オノマトペなどがカタカナ表記される。外来語の翻字では、原語の 発音を近似して対応するカタカナ表記を得るが基準が曖昧であるため 表記がゆれる。この表記のゆれは自然言語処理のさまざまな部分で 問題となる。そこで本研究では、カタカナ文字列のための編集距離と、 文脈情報を用いた2つの類似度を用いて文書中の表記のゆれを検出する 方法を提案する。