日時:12月5日(金) 15:00〜17:30 場所:京都大学 工学部8号館共同5号室 http://www.kuamp.kyoto-u.ac.jp/map/index-map.html http://www.i.kyoto-u.ac.jp/top/address.html 講演題目と講演者: ・ 佐々木 淳 (NTT) 「負荷分散への応用を目指した分散アルゴリズム」講演要旨 ・ 檀 寛成 ((株)数理システム,京都大学大学院情報学研究科) 「信頼領域法を用いた逐次二次計画法の大域的収束性」講演要旨
負荷分散への応用を目指した分散アルゴリズム
佐々木 淳(NTT)
分散システムの効率的運用のためにはシステム中に分散して存在す る資源の有効利用が鍵となる.ここではそのような資源のうち, CPUのように代替資源が他にも存在してシステム効率あるいはユー ザ利得を最大化するように適切に資源を割り当てること,つまり, 負荷分散を考える.本発表においては,タスク間の公平性を考慮し た負荷分散手法への応用を目指して,分散ソーティング,および, それを拡張したアルゴリズムを取り上げ,それらの厳密な時間最適 化を含む理論的解析と,シミュレーションによる負荷分散への適用 結果を紹介する.
信頼領域法を用いた逐次二次計画法の大域的収束性
檀 寛成((株)数理システム,京都大学大学院情報学研究科)
本発表では,従来提案されている手法の問題点を解決した信頼領域 法を用いた逐次二次計画法を紹介する. 信頼領域法を用いた逐次二次計画法は,大規模非線形最適化問題に 対する解法として有効であることが知られているが,信頼領域半径 が小さくなりすぎると部分問題が実行可能領域を持たない場合があ る.また,部分問題として非凸二次計画問題を解かなくてはならな いという問題点もある. そこで本発表では,これらの問題点を解決した信頼領域法を用いた 逐次二次計画法を紹介し,その大域的収束性について説明する.紹 介する手法では,一回の反復につき,部分問題として凸二次計画問 題と線型方程式系を解けばよい.