平成11年度第5回KSMAP
次回の研究会では, 豊橋技術科学大学の伊藤先生と
東京大学の杉原先生にご講演をお願いしました.
日時:10月26日(火) 15:00 〜 17:30
場所:京都大学 工学部8号館 共同2講義室
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講演題目と講演者
二次元ハムサンドイッチ定理の一般化とケーキ分割問題
伊藤 大雄 (豊橋技術科学大学情報工学系)
理科系のための論文作法 --- 論文を楽しく書くために
杉原 厚吉 (東京大学工学系研究科計数工学専攻)
講演要旨:
二次元ハムサンドイッチ定理の一般化とケーキ分割問題
伊藤 大雄 (豊橋技術科学大学情報工学系)
「平面上に赤点pn個、白点pm個が配置されている時(但し任意の3点は同一直線上
に無いとする)、互いに重ならないp個の凸領域が存在し、各領域は丁度赤点n個、白
点m個を含む様にできる」という金子・加納の予想は、p=2とすると有名なハムサンド
イッチ定理(但し2次元版)になり、それをエレガントに一般化した重要な予想であ
った。この予想は、国際会議JCDCG'98において伊藤らのグループと酒井から、さらに
SoCG'99においてBespamyatnikhらのグループから、合計3グループからほぼ同時に異
なる証明が提出されたことで肯定的に解決された。本発表では伊藤らの証明の概略を
紹介する。
さらにそれに関連した話題としてケーキ分割問題を説明し、これまでの研究の概略
と、ハムサンドイッチ定理との関係及びいくつかのアイデアを説明する。
理科系のための論文作法 --- 論文を楽しく書くために
杉原 厚吉 (東京大学工学系研究科計数工学専攻)
科学技術分野の研究者や学生諸君にとって,研究自身は楽しいもので
あるのに,その成果を論文にまとめることは,できたら避けたいおっく
うな作業という感じが少なからずあるのではないだろうか.この論文作
りをもっと楽しいものにしたいとは,研究にたずさわる者なら誰でも望
むところであろう.この「楽しい論文作り」という夢を実現する一つの
具体的方法を考えてみたい.その方法とは,誤解を恐れず一言でいうと,
がんじがらめのルールに縛られた堅苦しい論文作りから少しはずれて,
読者を楽しませるつもりでちょっぴり遊び心を加えながら書いてみよう
というものである.
39名の参加がありました.参加していただいた方々,
どうもありがとうございました.
柳浦 睦憲(yagiura@kuamp.kyoto-u.ac.jp)
<最終更新作成日時 1999年10月29日 >