平成11年度第3回KSMAP


日時:7月13日(火) 15:00 〜 17:30

場所:京都大学 物理系101講義室 
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講演題目と講演者

  分解構造に基づくデータの論理的解析
    小野 廣隆 (京都大学情報学研究科)

  単体法と内点法
    水野 眞治 (統計数理研究所) 

講演要旨:

講演者:小野 廣隆 (京都大学情報学研究科)

タイトル:分解構造に基づくデータの論理的解析

近年, データから知識を抽出するという研究が, 知識獲得, データ発掘 などの名の下に盛んに行われている. これらの分野において, データの 属性間に存在する関係を発見することは重要である.
データとしてある事象を引き起こす正例の集合$T$と引き起こさない負例の 集合$F$が与えられたとき, その事象を表わす(すなわち, $(T,F)$に矛盾しない) 論理関数$f$を求め(そのような$f$を理論という), 解析を行なう手法は, データの論理的解析(Logical Analysis of Data ; LAD)と呼ばれ, 研究されている. 本研究では, そのような理論$f$における属性間に存在する関係を発見する手法に ついて考える. $(T,F)$は, 理論$f=g_0(S_0,h_1(S_1))$を持つとき, 属性集合対$(S_0,S_1)$に対して分解可能であると言う. $(T,F)$が与えられたとき, 分解可能な$(S_0,S_1)$を発見する問題はNP-困難であるので, 本研究では これを解く近似解法を提案する.
本研究では, 提案したアプローチの有効性を見るため, 人為的に作成した データに対して数値実験を行った.
講演者:水野 眞治 (統計数理研究所)

タイトル:単体法と内点法

KSMAPの幹事の方から、内点法のチュートリアル的な内容の講演を依頼されました. 関西では内点法を研究している方が関東に比べ少ないように見受けられますので、 内点法をより多くの方に理解していただけるよい機会と思い,引き受けさせて もらいました.
今回の講演では、主に内点法についてお話しする予定ですが、表題にあります ように内点法のみを解説するのではなく,単体法と対比することにより、両者の 違い,それぞれの特徴がわかるような内容の話をする予定です.
33名の参加がありました.参加していただいた方々, どうもありがとうございました.
柳浦 睦憲(yagiura@kuamp.kyoto-u.ac.jp)
<最終更新作成日時 1999年7月13日 >