タイムテーブル

1日目 2日目
13:30     JR能登川駅集合 9:30-10:30 講演 4 (伊藤健洋氏)
(送迎バス利用者のみ) 10:45-11:45 講演 5 (フン・ドック トゥアン氏)
14:15-14:30 開会式 11:45-13:30 昼食
14:30-15:30 講演 1 (脇隼人氏) 13:30-14:30 講演 6 (竹本康彦氏)
15:45-16:45 講演 2 (成島康史氏) 14:30-15:00 表彰式・閉会式
17:00-18:00 講演 3 (猪口明博氏)
18:00-20:00 夕食, 風呂
20:00-22:00 ポスターセッション

学生優秀発表賞

学生によるポスター発表のうち数件を,学生優秀発表賞として表彰する予定です.

追記(10/29): 以下の2名に学生優秀発表賞を授与しました.

招待講演概要

講演1 (1日目, 14:30-15:30)

脇隼人氏 (九州大学)
Ill-conditionedness in Semidefinite Programming Relaxation for Polynomial Optimization Problems

概要: For a polynomial optimization problem (POP), a tighter lower bound or the exact global optimal value can be obtained by using Lasserre's and Parrilo's semidefinite programming (SDP) relaxation. For some POPs, we need to solve ill-conditioned SDP relaxation problems. In general, it is difficult to solve such problems accurately. However, the obtained values are often equal to the exact global optimal value of the original POP by applying SDP solvers to SDP relaxation problems. We present such examples and talk about the reason why the desired values can be often obtained.

講演2 (1日目, 15:45-16:45)

成島康史氏 (横浜国立大学)
大規模無制約最適化問題に対する数値解法

概要: 通常,無制約最適化問題に対してはニュートン法や準ニュートン法が有効な数値解法として知られている.しかしながら,大規模な問題に対してはメモリ容量や計算量などが爆発的に増加することから,適用不可能となることが多い.本発表では,非線形共役勾配法を中心に大規模無制約に対する数値解法について議論する.

講演3 (1日目, 17:00-18:00)

猪口明博氏 (大阪大学)
グラフ系列マイニング

概要: 人間関係ネットワークは人が頂点,関係が辺であるグラフで表現でき,人がネットワークに参加,脱退することで頂点や辺が増減する.すなわち人間関係ネットワークの構造変化はグラフの系列で表される.このようにグラフ系列は構造とその構造変化を扱うのに適したデータ構造である.本講演ではグラフ系列マイニング問題とグラフ系列から頻出パターンを列挙する手法とその応用を紹介する.

講演4 (2日目, 9:30-10:30)

伊藤健洋氏 (東北大学)
On the complexity of reconfiguration problems

概要: Reconfiguration problems arise when we wish to find a step-by-step transformation between two feasible solutions of a problem such that all intermediate results are also feasible. For example, in the SAT reconfiguration problem, we are given a CNF formula and two satisfying truth assignments, and we are asked whether they are connected in the subgraph of the hypercube induced only by the satisfying truth assignments; this problem is known to be PSPACE-complete. We demonstrate that a host of reconfiguration problems derived from NP-complete problems are PSPACE-complete. In contrast, several reconfiguration versions of problems in P (e.g., matching) are solvable in polynomial time.

講演5 (2日目, 10:45-11:45)

フン・ドック トゥアン氏 (東京工業大学)
待ち行列理論に基づくコールセンターの性能評価

概要: コールセンターは顧客との良好な関係を維持するために,会社にとって非常に重要な役割を果たしている.一方,コールセンターの構築・運営費の中に人件費が大きな割合を占めている.したがって,コールセンターの運営コストと顧客の満足のバランスを考慮した適切なオペレータの配置計画が非常に重要である.また,コールセンターは待ち行列モデルとしてモデル化することが可能であり,この待ち行列モデルではお客とサーバは両方とも人間で,機械と異なる特性を持つ.例えば,客は長時間待たされると途中放棄をする.さらには,客はシステムが混雑し電話が繋がらない場合,しばらくしてから再試行する.一方,サーバは客の電話を対応した後,後処理を行ったり,暇なときに客に対して自ら電話をかけたりする.また,コールセンターでは人間的な要素のほかに客の認証などの前処理を行う自動音声応答装置などの機械システムも導入される.本研究ではこれらの人間的な特性と機械的な特性を取り入れたコールセンターの待ち行列モデルを構築する.しかし,これらの要素を取り入れた待ち行列モデルはどれも複雑であり,直接的な解法が困難である.そこで,コールセンターの挙動を記述するマルコフ連鎖が扱いやすい構造を持つように工夫することが極めて重要である.本講演ではコールセンターをどのようにモデリングし,性能評価を行うかについて初学者向けに分かりやすく紹介する.

講演6 (2日目, 13:30-14:30)

竹本康彦氏 (県立広島大学)
問題解決へのアプローチとしての経営工学

概要: フレデリック・テイラーの著書「科学的管理法」が出版されてから100年が経過した現在,日本の経営工学は大変な岐路に立たされています.相次ぐ大学の改革で経営工学関連の学科は解体・改編され,経営工学の名を見かけなくなりました.すなわち,経営工学を体系的に学べるところがごくわずかを残すのみとなったと言えます.さすれば,その姿形が認知されなくなるのも,そう遠くはないのかもしれません.経営工学を取り巻く環境の変化の中,経営工学はどうあるべきなのか?そもそも,経営工学とはいったい何なのか?自身の研究を紹介しつつ,そのひとつの答えについて考えてみたいと思います.

ポスター発表リスト

著者が複数いる場合は,発表者の氏名に * をつけています.