TOKUTEI: algorithm soukatsu kaigi 99/03/05
平成10年度第2回総括班会議
特定領域(B)アルゴリズム工学 総括班会議 議事録
平成11年3月5日(金)9時30分〜11時
於 福岡ソフトリサーチパーク(SRP) 2F
視聴覚研修室
参加者(敬称略): 浅野孝夫, 浅野哲夫, 五十嵐善英, 茨木俊秀, 今井浩, 岩間一雄,
上原隆平, 櫻井幸一, 塩浦昭義, 杉原厚吉, 陳致中, 戸田誠之助,
永持仁, 藤重悟, 室田一雄, 山下雅史, 柳浦睦憲
1. 前回の総括班会議議事録(10月19日, 京都)報告
2. 今年度の活動状況報告
-- 平成10年10月19日 第1回全体会議(於 京都大学)
-- 班会議(各班, 今回を含めそれぞれ3回程度開催)
-- ワークステーション: 九州大学(櫻井先生)と群馬大学(五十嵐先生)に
それぞれ1セット。
-- パソコン(茨木先生)
-- 国際会議出席助成(敬称略)
ISAAC: 周暁, 玉木久夫, 伊藤大雄, 茨木俊秀
SODA: 加藤直樹, 玉木久夫
-- 外国からの招へい
評価委員: Prof. T. Kameda
JHワークショップ: Profs. A. Recski, A. Frank, F. Wettl
3. 今年度の今後の活動報告
-- 第2回全体会議(今回分)平成11年3月5日〜6日
於 福岡ソフトリサーチパーク
-- JHワークショップ (Japanese-Hungarian Workshop on Discrete
Mathematics and its Applications) 共催
平成11年3月17日(水)〜19日(金)
於 京大会館
4. アルゴリズム・データベース
-- ワーキンググループ(敬称略): 浅野孝夫, 浅野哲夫, 朝廣雄一, 茨木俊秀,
今井浩, 岩間一雄, 大澤新吾, 小保方幸次, 久保幹雄, 杉原厚吉, 土村展之,
藤沢克樹, 山下雅史, 山本修身, 柳浦睦憲
(新たに土村君をメンバに追加した旨報告と承認)
-- 打ち合わせ会議(平成11年3月6日)に先立ち, 各班の現時点での方針について
報告があった.
A01班: ・各研究者が作ったプログラムについてマニュアルをつけた状態で置い
ておくことは最低ライン
・1つのテーマで統一したものをまとめて置いておけるとさらに良い
・視覚的デモも置けると良い(久保さんのTSPなど)
A02班: ・LEDAを利用したいと思っている.
・最終年度にまとめてデータベースに載せるのでなく, できたものを随
時加えていく予定
A03班: ・1/26の班会議においてLEDAのデモを行ったところ好評であったため,
開発環境として利用しようと考えている(午後のA03班の活動報告で
小保方さんよりLEDAのデモがある予定)
・LEDAを利用する理由として, 幾何に関する部品がそろっており, すべ
てを自分達で開発するよりもかなり楽になる点, および, GUI
(graphical user interface)構築のモジュールが用意されているため,
見栄えの良いものを作りやすい点があげられる
・LEDAを広く使ってもらうために, インストールに関して何かサポート
できないか検討中
・LEDAは研究用に利用するなら無償だが, 企業に対しては有料. アルゴ
リズムデータベースに載せて公開するには, 著作権などを調べた方が
よい
・トピックスをある程度統一するため, 三角形分割を共通のテーマとす
る
・LEDAの利用法に関する解説書(マニュアルではない)が出版予定, また
は出版済(少なくともPSファイルはすでにweb上に存在する
A04班: ・10/31の班会議において, パラレルバーチャルマシン(PVM)で動くもの
を実現したものを載せたいという意見が出ている
5. 電子情報通信学会 英文サーベイ「アルゴリズム工学」特集号
(山下先生より配布資料あり)
-- 平成12年3月号に出版予定であること, テーマ毎に5つのグループに分たことな
ど, 配布資料の内容に関する報告
-- 特集号のタイトル: 「Algorithm Engineering」に決定
-- 査読者2名は必要か → 各グループの編集委員に一任 (この件に関しては, 学会
の了解が必要かもしれないので, 山下先生より確認の上編集委員に連絡)
-- ページ制限16ページ以内というと16ページ程度書かないといけない気がする
→ 8ページ程度を基本, 上限を16ページとする
-- ページ数だけではどの程度の量になるか分かりにくいので, スタイルファイルが
ほしい → 山下先生より著者全員に配布
-- 投稿料に関しては基本的に著者の個人負担はない(学会と総括班から出費)
6. 来年度の予定
-- 第3回全体会議
・日程は平成11年10月27〜29日に決定
・京都大学数理解析研究所の共同研究集会の一つとして開催予定
共同研究集会として開催することのメリットは以下の通り:
- 会場, 資料など, 事務的な処理を数解研でやってもらえる
- 特定領域研究以外の人(主に全国の数学関係の研究者)にアナウンスが流れる
ので, 外部との交流がはかれる
- 講究録と特定領域研究としての予稿集は両方出す(内容は同じでもよい)
- 班会議, 懇親会などはこれまでと同様に行う
-- 国際会議 COCOON 共催・助成
・主に参加者の旅費援助を行う
・COCOON開催予定に関する現状報告:
- 中央大学駿河台記念館にて開催
- early registrationは一般25000円, 学生5000円と安く設定
- 88件と, 多くの応募があった. このうち四十数件でプログラムを組みたい
- 集まった論文の内容は全体的にレベルの高いものであった
- はとバスツアーを企画している
-- ワークステーション配置: 来年度も数台は買える予算があるはずなので, 希望が
あれば申し出てほしい
-- 海外への旅費補助, 海外からの招へい
・岩間先生より, 1999年6月28〜7月3日の週に海外から3名招聘したい旨申し出
- 1人当たり30万円程度を考えており, 3人のうち1人か2人の援助をお願いした
い
- 招聘と同時に国際シンポジウムを開催予定. 本特定領域研究のメンバーも積
極的に発表してほしい
- 活動の記録を形に残すため, 上記シンポジウムの予稿集を出版してほしい
→ 可能なので出版する
- 日程は本特定領域研究が関係している他の国際シンポジウムと重複しないか
→ COCOON, 韓日ともに重複していない
-- 国際会議の開催
(最終年度である2000年に本特定領域研究中心の会議を開催したい)
・2000年の国際会議はたいていすでに開催地が決まっており, これから日本に
持ってくるのは難しい
・韓日は来年は日本の番なので利用してはどうか → 国際会議というには多少物
足りないかも → 韓日を核に国際会議にすればよいのではないか
・最近国際会議の数が増えてきており, STOC, FOCSなどのレベルの高いもの以外
の会議では他人の発表を聞いても興味がわかないことが多い. 普通の会議では
できないような工夫が何かできないか.
- 発表形式ではなく, open problemを皆でディスカッションしながら考えるだ
けという企画(参加者12人)を行ったことがあるが, 有意義であった. このよ
うに, 頭の訓練になる何かがほしい
→ 参加者の理解を深めるという意味ではよいが, 「アルゴリズム工学」の
宣伝効果としては問題があるかも
- パラレルセッションにすれば, 興味のあるセッションを選択できる, ディス
カッションの時間を長くとれるなどのメリットがある. 最近は権威のある大
きな国際会議でもパラレルセッションを取り入れるものが多くなったのもこ
のためと思われる.
7. その他
-- 文部省へ研究開始状況報告書(平成11年2月): 提出済である旨報告
-- 今井浩先生より電子情報通信学会英文論文誌Aの特集号「離散数学とその応用」
(ゲストエディタ: 徳山豪さん, 2000年4月出版予定, 1999年7月締切り)を企画し
ており, 本特定領域研究のメンバに積極的に参加してほしい旨アナウンス
文責: 柳浦
梅谷 俊治
<最終更新作成日時 1999年3月12日 >