TOKUTEI: algorithm A04han kaigi 98/03/05

平成11年度第1回A04班会議 議事録


A04班 第3回 班会議 議事録

日時	6/18(金) 16:30 〜 17:15

出席者(敬称略)
	朝廣 雄一(九大)、五十嵐 善英(群馬大)、伊藤 暢浩(名工大)、
	井上 美智子(奈良先端大)、梅本 潤(京大)、大澤 新吾(群馬大)、
	岡部 寿男(京大)、片山 喜章(奈良先端大)、田中 貴文(広島大)、
	陳 慰(名工大)、西谷 泰昭(群馬大)、藤原 暁宏(九工大)、
	増澤 利光(奈良先端大)、宮崎 修一(京大)、茂木 和弘(群馬大)

	15 名

議題	アルゴリズムのデータベース化 PVM

1. 各研究グループの進捗状況が報告された。

	奈良先端大
	 PVM version 3.4.1 を 526 台のマシンにインストール済。
	 藤原先生(九工大)により、動作確認済。
	 常時利用可能なマシンは 30 数台。
	 防火壁を構築しているため、容易に外部との通信が可能な状況ではない。
	 PVM で利用するポートが確定していれば、期間を限定してそのポートを
	 開放することは可能。

	九工大
	 インストールおよび動作の確認済。
	 学生実験にて PVM を使用しているため、稼働状況も確認済。

	名工大
	 PVM を教育用のインディ 60 台にインストール済。
	 四回生の実験に PVM を使用しているため、稼働状況は確認済。
	 テストプログラム(藤原先生のプログラムを含む)による動作確認済。

	群馬大
	 インストールおよび動作の確認済(藤原先生のプログラムを含む)。
	 群馬大で使用できるマシンは 15 台くらい。
	 素因数分解、離散対数のプログラムを作成中。

	京大
	 インストールおよび動作の確認済(藤原先生のプログラムを含む)。
	 ソートプログラムを作成実行した(1000000 個の整数をソート)。
	 100 Mbase-T を使用。
	 SAT のプログラムを作成中。

	九大 -- 広島大
	 インストールおよび動作の確認済(藤原先生のプログラムを含む)。
	 ソーティング、LU 分解、SAT のプログラムを九大 -- 広島大間で
	 実行済。
	 データ転送が多く信時間のかかる計算は処理時間がかかる。

	 計算時間の見積もりを行うにはどうしたらよいか。

		PVM は、各マシンの負荷の状況は判断していない。
		そのため、大きな負荷がかかっているマシンで処理が遅れると
		他のマシンも処理を終わるのを待つことになり、全体として
		処理が遅くなる。
		解決法としては、問題のサイズを小さくして行うのが良い。
		また、計算機の能力にあまりにも差がない方が良い。

	 良いデバッグ方法はないか。

		PVM にはいくつかのデバッガが用意されているが、推奨できる
		ものはない。
		また、printf 文で対応しても、なかなかわからないことがある。
		再現性のないバグもあるため、デバッグは困難。
		アルゴリズムの設計を十分に行ってから、プログラミングする
		ことが大切。
		有効かどうかわからないが、syslog を用いてはどうか。

	 OS の違いによるプログラミングの違いについての情報はないか。

		良くわからない。もし、何かあったら、メーリングリストに
		あげて、情報交換するのが良い。

2. 全体としての問題点

	大学間を結んで PVM を実行するには、同一のアカウントを作成する
	必要がある。そのため、どこかのサイトでセキュリティが破られたら、
	繋いでいるすべての大学が危険にさらされる。
	実施に当たっては、ポートの管理、実施期間の設定などが必要である。

	また、大学間を結んで PVM を実行する問題は、データ転送の少ない
	ものを選択する必要がある。
	問題の選択については、今後の話し合いで決定する。

	大学間を結んで PVM を実行することは、A04 班全体の成果となるので、
	実施する価値はあるが、上述の問題点があるため、慎重に行うべきであ
	ることが再度確認された。	

	ネットワークに負荷のかかるデータ転送の多い問題は各研究グループ
	で行う。

3. PVM で解く課題について

	各研究グループで作成したプログラム(課題)をメーリングリストで
	知らせる。
	課題は複数の研究グループで重なっても構わない。

4. PVM のリーダー

	データベース化(公開)に向けて、ドキュメント、インターフェース
	などを統一する必要がある。そのため、雛形を作成して戴くために、
	藤原先生(九工大)と朝廣先生(九大)にリーダーをお願いした。

5. URL

	アルゴリズムデータベースの URL に
	http://www.kuamp.kyoto-u.ac.jp/labs/or/tokutei98/database/index.html
	にリンク集がある。そのリンク集に、PVM の URL
	http://www.epm.ornl.gov/pvm/pvm_home.html
	を加えることが了承された。
	
	また、メーリングリストに流れた有用な情報をドキュメントとして、
	URL に置く。


							文責 大澤


梅谷 俊治
<最終更新作成日時 1999年6月25日 >